フレキサゴン(flexagon)とは,表面を折り込み,別の面を広げることができる図形である。通常,四角形(テトラフレクサゴン)か六角形(ヘクサフレクサゴン)をしている。

1939年,プリンストン大学で学んでいた後の数学者アーサー・ストーン(Arthur H. Stone)がバインダーに入らない紙の端を切ってその切れ端を折っていたら出来上がり,友人で後の数学者ブライアント・タッカーマン(Bryant Tuckerman),後の物理学者リチャード・ファインマン (Richard Feynman),そして後の数学者ジョン・テューキー(John Tukey)に見せたところ,彼らも興味を持ち,フレクサゴンについて研究するフレクサゴン委員会が作られた。

彼らはフレクサゴンを理論的に研究し,ファインマンは1940年に,フレクサゴンの完全な数学理論を完成させているが,発表はされなかった。また,ファインマンは素粒子の反応過程を示すかの有名なファインマン・ダイアグラムに先駆け,フレクサゴンのダイアグラムを描いている。

フレクサゴンの詳細は,例えばマーティン・ガードナー(Martin Gardner)の以下の著書でも取り上げられている。

作り方は,例えば以下の動画で説明されている

幾何学 数学パズル Richard Feynman 図形 Martin Gardner