Mayim Bialikが解説:動物実験に関する3つの神話

Dr. SSS 2023/02/04 - 16:51:24 生物
アニマルライツ 実験 動物実験 Mayim Bialik The Big Bang Theory

科学研究において(ホモ・サピエンス以外の)動物を強制的に対象とした実験,いわゆる動物実験は不要であるばかりか,ホモ・サピエンスにとっても不利益となりうるという事実が盛んに指摘されるようになってきている(日本語の記事では,例えばコチラ)。

動画では,神経科学の博士号を有する俳優で,人気ドラマ・シリーズThe Big Bang Theoryで神経科学者Amy Farrah Fowlerを演じたMayim Bialik博士が,その理由を簡潔に説明している。

彼女が説明するのは,動物実験に関して一般に信じられているが,誤りである以下の3つの神話についてである。

1. 動物実験はホモ・サピエンスの使用における薬品の安全性を確かめる唯一の手段である

ヒトでない動物の実験を経た薬品の90%は,ヒトへのテストで失敗に終わるというデータがある。 その結果,一切の効果が認められない場合はまだいいが,深刻な後遺症や最悪の場合死に至る影響を及ぼす場合もある。

2. 動物実験なしでは病を治す望みがなくなる

コンピュータやロボット,あるいは人工および実際のヒト細胞を用いた方法など,動物実験よりも早く,安価で,かつ効果的な手法が急速に開発されている。

3. 我々には,動物実験をやめさせる術はない

アニマルライツ団体やアニマルウェルフェア団体などをはじめ,動物実験の代替を促進するために活動している団体が多くある。 彼らの活動をサポートすることで,残酷で不要な動物実験の廃止に寄与することができる(日本では例えば JAVA PEACEなど)。

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