Introduction
ここでは,2次の特殊ユニタリ群
のことである(
自由度
が成分1つずつに条件を課すから,自由度は
行列
と表すと,(
となる。 すなわち,ユニタリ群の生成元はエルミートである。
また,
より,
が加わる。
Lie代数
上述の条件を満たす生成子の基底として
が選べる。 ここで
であり,交換関係は
となる。
Cartan部分代数
(
このとき,(
で与えられ,固有方程式は
となるから,ウェイトは
によって構成できる。 これらは交換関係
を満たす。 ここで
と規格化しなおせば,標準基底の交換関係
を満たすようにできる。
最高ウェイト
関係
を用いて基本ウェイトを求めよう。 今のケースでは1成分しかないから,対応する式は
である。
Cartan計量は
と求められるから,この逆は
となり
とわかる。
これより
であるから,基本ウェイト
と求まる。
すなわち,基本表現の最高ウェイトは
に限られる。
基本表現
昇降演算子の行列要素
今考えているケースでは,昇降演算
に現れる係数,すなわち昇降演算子
であり
より
である。