12月22日、英製薬会社ラインファーマ(Linepharma)が人工妊娠中絶ができる経口中絶薬ミフェプリストンとミソプロストールについて厚生労働省に承認申請を行った。承認されれば国内初の経口中絶薬となる。
ラインファーマによれば、これらの薬剤は1988年にフランスで承認を受けて以来、世界70カ国以上で使用されてきた。平均価格も約740円と安価である。
一方、日本では中絶の手段として、金属製の器具で内容物を掻き出す「掻爬(そうは)法」、あるいは内容物を管で吸い取る「吸引法」による手術が行われてきた。
しかし、これらの手術費用は数十万と高価であるため、中絶へのアクセスに対する大きな妨げとなり、多くの望まない出生を導いてきた。 また掻爬法にいたっては、子宮を傷つけるリスクもあることから、「行われるべきではない手法」と指摘され続けてきたものでもある。
この新たな薬剤の承認が、女性差別の改善やバースコントロールの理解向上およびより良いオプションへの一般化に向けた弾みになることが期待される。
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