魚の死体を多く食べるほど,皮膚がんのリスクが上昇する可能性がCancer Causes and Controlで発表された研究で示された。魚に含まれる汚染物質が原因ではないかと分析されている。
1日に平均約43グラムの魚の死体を摂取している人は,そうでない人に比べ,悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクが22%高く,皮膚の外層に異常細胞ができるリスクが28%高いことが判明した。この結果は,平均年齢62歳の米国人491,367人を15年間追跡した大規模な調査によって得られたものである。
有害な人間活動による海洋汚染の結果,魚は水銀や,ダイオキシン,ヒ素など,様々な汚染物質を含んでおり,魚の死体を摂取することはこれらの有害物質を摂取することでもある。
これまでの研究により,体内の水銀レベルと皮膚がんのリスクの関連がわかっており,本研究は,魚の死体を摂取することの具体的なリスクを示すものである。
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