新たな研究により,野菜やフルーツなどに多く含まれるフラボノイドが,アルツハイマー型認知症のリスクを軽減することが示された。

研究では,約2800名の被験者の生活がフォローされ,食事を含めた生活スタイルと健康状態の比較が行われた。

その結果,フルーツを多く摂取するグループは,そうでないグループに比べ,アルツハイマー型認知症を発症するリスクが有意に低いことがわかった。

1月に発表された別の研究でも,フラボノイドの摂取がアルツハイマー型認知症の対処に効果的であることが示唆されていた。

フラボノイドは,抗酸化作用および抗炎症作用を持つポリフェノールの一種で,リンゴ,たまねぎ,ブルーベリー,ごま,大豆,などの植物性食品や,緑茶,紅茶,ココア,ワインなど,植物性の飲料に多く含まれる。

フラボノイドの摂取は,特定の癌のリスクを軽減することや,フルーツや野菜を多く摂取することで,糖尿病や心臓病の予防になることもわかっており,今回の新たな研究も,数ある植物性中心の食事の有用性を裏付ける研究の一つに新たに加わりそうである。