理論物理学者マレー・ゲルマン(Murray Gell-Mann)が24日に亡くなった。89歳だった。

1960年代までは,陽子と中性子などハドロンと呼ばれる種類の粒子は素粒子(それ以上分解できない粒子)と考えられてきたが,新たなハドロンの発見が相次いだことなどにより,より詳細な構造が示唆されるようになった。ゲルマンは理論的にクォークの存在を提唱した一人であり,1969年,「素粒子の分類と相互作用に関する発見と研究」でノーベル物理学賞を受賞している。

他にも,SU(3)対称性や,ストレンジネスという素粒子の性質を発見するなど,素粒子物理において重要な功績を大きく残している。

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