立方体プリズム

Features:

おもちゃ

ある面に入射した白色光を三色に分離する、あるいは三方向からそれぞれ別の三原色の光を入射すると、白色光にまとめてしまうプリズム。

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解説

ある面に入射した白色光を三色に分離する、あるいは三方向からそれぞれ別の三原色の光を入射すると、白色光にまとめてしまうプリズム。この美しいオブジェの仕組みを簡単に説明する。

私たちの眼には、それぞれ赤・緑・青の三色に対応する波長の光に対する受容体があり、これら三色に対応する波長を含む光は白色と認識される。また、光はそれぞれ波長ごとに異なる屈折率を持っており、媒質に入射する際、光の波長と物質の構造にしたがって異なる角度で進路を曲げる。

通常のプリズムは、その性質を利用して光を波長ごとに分解するものであるが、複数の異なる種類の薄い膜を重ね、光の干渉という性質を用いることで、特定の波長域の光だけを反射する鏡を作ることもできる。

この立方体プリズムは、そのような多層膜をコーティングして特定の波長の光を反射するよう作られた、ダイクロイックミラーというものを使って作られており、赤と青に対応する波長の光を反射するミラーを組み合わせることで、三色の分離を実現している。

この種のプリズムは三原色の情報を分離するために、テレビやビデオカメラなど、様々な日用品にも組み込まれている実用的なものである。しかし、見ての通り、複数組み合わせることで、文字通り多彩なエフェクトを演出することができ、オブジェとしても十分魅力的なものである。

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