解説
わずかな温度変化を利用し、圧力差や相変化の効果で動き続ける古典的だが非常に巧みなおもちゃ。
2つのガラス球(鳥の頭部とお尻)が管(胴部)で繋がれており,内部には気化しやすい液体(ジクロロメタン)が封入されている。頭部はフェルトでおおわれており,これを湿らすことで,かがんで水を飲んでは真っすぐな体制に戻るという動作を自発的に繰り返す。
これは,以下のような仕組みで機能する:
- 湿った頭部から水が蒸発し,気化熱(蒸発熱)により頭部の温度が下がる。
- 温度の低下により,頭部の気体のジクロロメタンが凝縮(液化)する。
- これらの結果,頭部の気体の圧力が下がり,下部との圧力差が生じる。
- 圧力差により,液体のジクロロメタンが頭部まで上昇し,頭部が重くなる。
- 頭部が倒れ,くちばしが水につかって湿る。
- 倒れた状態では,液体のジクロロメタンが下部に流れ,1の状態に戻る。
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