Introduction
ここでは,Markov過程の確率分布の時間発展を記述するマスター方程式について説明する。
二状態系
まず簡単のために,それぞれ
と表せる。
単位時間あたりに状態1から2に飛び移る遷移確率を
と表すことができる。
最後の項は
が得られる。
が得られる。
(
(
となり,確率保存も確認できる。
一般化
任意の数の状態を取りうるケースにおいて,二状態のケースの(
である。 2状態系の場合と同じようにしてこの式の極限をとることで,一般のマスター方程式
が得られる。
また,状態が連続変数
となる。